産休・育休中でも申し込める住宅ローンはあります。休業中という理由だけで住宅購入を諦める必要はありません。ただし、申込みが可能であることと、希望額の融資が承認されることは別です。
金融機関は、休業前の収入、復職予定、現在の給付や給与、時短勤務の予定、融資実行時の状態などを商品ごとの基準で確認します。物件の契約を急ぐ前に、どの時点の収入を使い、どの書類が必要かを確認してください。
この記事では、産休・育休中の申込みを7段階で整理し、買う、予算を下げる、復職後まで待つという選択肢を残します。
「休業中は一律に申込不可」ではありません
住宅金融支援機構は、【フラット35】について、資金実行時に育児休業中で復職していない場合でも、休業前の給与収入をもとに年収を算出する取扱いを案内しています。
三菱UFJ銀行と三井住友銀行も、産休・育休中の住宅ローン申込みが可能と案内しています。休業前に通年で勤務した年の源泉徴収票などを求め、三井住友銀行は審査の過程で休業期間を証明する勤務先資料を依頼する場合があるとしています。
一方で、全ての金融機関・商品が同じ基準ではありません。Web上の一般案内だけで自分の審査結果を予測せず、申込予定先へ個別に確認します。
申込み前の確認は7段階です
1. 申込み、契約、融資実行の時期を分ける
住宅ローンは、事前審査、正式審査、金銭消費貸借契約、融資実行が同じ日ではありません。申込時は休業中でも、融資実行前に復職が必要な商品があります。逆に、融資実行時も育休中で利用できる商品があります。
出産予定日、休業開始日、復職予定日、物件引渡日を一本の予定表にします。建物完成が遅れる可能性も含め、いつの状態で再確認されるかを金融機関へ尋ねます。
2. どの収入を審査に使うか確認する
休業前の通年収入、直近の給与、復職後の給与見込、時短勤務後の収入など、どの数字を使うかは商品で異なります。育児休業給付は、一定の要件を満たす場合に支給される雇用保険の給付ですが、住宅ローン審査で給与と同じように扱われるとは限りません。
「前年の源泉徴収票の金額で必ず借りられる」「給付金を年収に足せる」とは考えず、金融機関の回答を確認します。
3. 必要書類を早めにそろえる
金融機関へ、少なくとも次の要否を確認します。
- 休業前に通年勤務した年の源泉徴収票
- 住民税課税決定通知書または課税証明書
- 産休・育休の期間が分かる勤務先発行資料
- 復職予定日、雇用形態、時短勤務予定が分かる資料
- 直近の給与・賞与明細
- 育児休業給付の支給決定通知書
必要書類は申込先の指定を優先します。勤務先には利用目的を伝え、取得までの日数も確認してください。
4. 復職後の働き方を家族で確認する
審査に使う収入が休業前の金額でも、実際の家計は復職後の勤務時間、保育料、通勤、子どもの体調で変わります。フルタイム復職だけを前提にせず、時短勤務や残業減少の場合も試算します。
家族の意向が決まっていない場合は、希望額を最大まで借りる前に、復職後の生活が見えてから購入する選択もあります。
5. 休業中と復職後の家計を分けて試算する
厚生労働省は、育児休業給付について、一定の要件と上限のもと、休業開始から180日目までは休業開始時賃金日額の67%、181日目以降は50%を基本とする算定方法を案内しています。実際の支給額・期間・入金時期は個別に確認が必要です。
住宅購入では、毎月返済だけでなく、固定資産税、保険、修繕、保育、車、生活予備費を含めます。年収だけに頼らない購入予算の決め方も参考にしてください。
6. 売買契約のローン特約を確認する
物件を先に契約する場合は、利用予定金融機関、承認金額、申込期限、融資承認期限、解除期限、通知方法を確認します。産休・育休中の取扱いを確認しないまま、一般的な事前審査結果だけで契約を進めないでください。
住宅ローンの事前審査で確認する順番を参考に、正式審査や融資実行までに再確認される条件を整理します。
7. 個人情報を必要な相手だけに提出する
源泉徴収票、課税証明書、給付通知、勤務先資料には個人情報が含まれます。LINEで全書類を先に送らず、金融機関が指定する安全な提出方法を使います。
不動産会社へは、休業期間、復職予定、借入希望額など、資金計画に必要な範囲から共有できます。ソルトリゾートが金融機関に代わって収入評価や審査結果を決めることはありません。
金融機関へ確認する質問
- 産休・育休中の申込みと融資実行は可能か
- どの期間の収入を年収として使うか
- 復職を条件とする場合、いつまでに何で証明するか
- 時短勤務予定をどのように扱うか
- 育児休業給付を審査上どう扱うか
- ペアローン・収入合算の場合、配偶者の収入をどう評価するか
- 審査後に休業期間や復職日が変わった場合、再審査になるか
回答は担当者名と確認日を記録し、正式申込時に再確認します。
買う、予算を下げる、待つを選べます
休業前収入で希望額を借りられる場合でも、復職後の家計に余裕がなければ購入価格を下げる判断があります。復職や保育の見通しが立っていないなら、物件を決めずに待つことも合理的です。
私は、住宅ローンを通すことより、出産・育児と返済を両立できるかを先に確認することを大切にしています。休業中に申込みできるという良い点だけでなく、復職後の働き方と家計の不確実さも同じ表に置きます。
ソルトリゾートが整理できること
ソルトリゾートは、沖縄で住宅を購入する方について、出産・休業・復職・物件引渡しの予定、必要書類、購入予算、ローン特約、金融機関への確認事項を整理します。給付の受給可否はハローワーク、融資条件は金融機関、就業条件は勤務先へ分けて確認します。
沖縄の住宅ローン相談では、具体的な個人書類を送る前に、産休・育休中であること、購入時期、借入希望額の範囲から相談を始められます。申込みを急がず、買う、予算を下げる、復職後まで待つ条件を比較します。
確認した一次情報
- 【フラット35】「2023年10月の制度変更事項」
- 三菱UFJ銀行「産休中・育休中の場合、住宅ローンの申し込みはできますか」
- 三井住友銀行「産休または育休中でも住宅ローンの申込はできますか」
- 厚生労働省「育児休業等給付について」
※本記事は2026年9月時点の一般的な情報です。収入評価、必要書類、復職条件、時短勤務、給付の扱い、審査結果は金融機関・商品・勤務状況で異なります。給付はハローワーク、就業条件は勤務先、融資は金融機関へご確認ください。
