住宅ローンの資金計画を見ていると、「保証料」という大きな費用が出てくることがあります。
保証料だけを安くできないかと考える方もいますが、住宅ローンは保証料、融資手数料、金利、繰上返済手数料などをまとめて比べることが大切です。保証料がない商品でも、別の手数料がかかる場合があるからです。
私は住宅購入の相談を受けるとき、最初に表示されている金利だけでなく、契約時に必要な現金と返済期間全体の負担を一緒に確認しています。
住宅ローンの保証料とは
民間の住宅ローンでは、金融機関が指定する保証会社の保証を利用条件とする商品があります。その保証を受けるために、借りる方が支払う費用が保証料です。
返済が滞り、保証会社が金融機関へ代位弁済しても、住宅ローンの返済義務がなくなるわけではありません。返済先が保証会社へ移るため、保証料を「返済できなくなったときに自分を守る保険料」と考えないようにしてください。
また、保証会社を利用する商品でも、連帯保証人や連帯債務者が必要になる場合があります。申込み前に商品概要と個別条件を確認しましょう。
保証料の支払い方は商品によって違う
保証料がある住宅ローンでは、主に次のような支払い方があります。
借入時に一括で支払う方法
契約時に保証料をまとめて支払う方法です。借入額や返済期間、審査結果などによって金額が決まります。
初期費用は増えますが、保証料を金利に上乗せする方法と比べて、毎月の返済額を抑えやすいのが特徴です。ただし、頭金や諸費用を支払った後の預貯金が少なくなるなら、引っ越し、家具、修繕、急な出費に対応できるかも考える必要があります。
金利に上乗せして支払う方法
契約時に保証料をまとめて用意せず、保証料相当分を借入金利へ上乗せする方法です。
手元資金を残しやすい一方、毎月の返済額と総返済額に影響します。何年後に売却や繰上返済をする予定かによっても比較結果が変わるため、「初期費用が少ないから得」とは一概に言えません。
なお、すべての商品で両方の方法を選べるわけではありません。
沖縄の住宅ローンで確認できる例
沖縄銀行の金利選択型住宅ローンでは、おきぎん保証の保証を利用し、保証料を借入時に一括で支払う商品内容が案内されています。2026年4月1日現在の掲載例では、借入額1,000万円の場合、保証料は35年で210,330円、50年で250,180円です。別に保証会社の事務手数料55,000円(税込)も案内されています。
これは一つの商品例であり、実際の保証料や手数料は借入額、期間、商品、審査結果などで変わります。検討時は必ず最新の見積書を確認してください。
一方、りゅうぎんフラット35は保証料がかからないと案内されています。ただし、取扱手数料、抵当権設定費用、物件検査手数料、火災保険料などは別途必要です。
「保証料0円」だけで決めず、必要な費用を同じ条件で並べることが重要です。
比較するときは金利と諸費用を一つの表にする
複数の商品を比べるときは、次の項目を同じ借入額・返済期間で整理します。
- 適用金利と金利タイプ
- 保証料と支払い方法
- 融資手数料、保証会社手数料
- 電子契約や印紙にかかる費用
- 抵当権設定登記の費用
- 火災保険・地震保険の費用
- 団体信用生命保険の保障内容と金利上乗せ
- 一部・全額繰上返済の手数料
- 借入後に条件変更するときの手数料
- 契約時に手元へ残る預貯金
金融機関から提示された「毎月返済額」だけでは、諸費用の差が見えないことがあります。契約時に支払う金額と、予定する返済期間までの総額を分けて確認すると比較しやすくなります。
保証料だけを減らす前に返済計画を確認する
保証料は、借入額や期間を小さくすれば下がることがあります。ただし、毎月返済額を無理に増やして期間を短くすると、家計に余裕がなくなるかもしれません。
反対に、初期費用を抑えるために金利上乗せを選ぶと、長く借りるほど負担が増える可能性があります。どちらが合うかは、預貯金、今後の収入、教育費、車の買い替え、修繕、繰上返済の予定まで含めて判断します。
ソルトリゾートでは、沖縄で住宅を購入する方の物件価格、諸費用、借入希望額を整理し、金融機関へ確認したい項目を一緒にまとめています。特定の商品を急いで決める前に、まず資金計画を比べたいという段階でもLINEでご相談ください。必要に応じて提携FPへの相談もご案内します。
確認した一次情報・公的案内
※本記事は一般的な情報です。保証料、金利、手数料、審査条件は金融機関、商品、借入額、返済期間、申込時期などで異なります。最新の条件は申込先の金融機関へご確認ください。