住宅ローンの返済が難しくても、できれば今の家に住み続けたい。そのときに出てくる任意売却とリースバックは、同じ制度ではありません。任意売却は債権者の承諾を得て進める売却の方法で、リースバックは家を売った後に賃料を払い、借主として住む仕組みです。

条件がそろえば組み合わせられる場合もあります。ただし、買い手が見つかること、債権者が売却を認めること、家賃を払い続けられることは、それぞれ別の確認です。住み続けたい気持ちだけで売買契約を先に結ばないようにしてください。

任意売却は売り方、リースバックは売った後の住まい方

確認すること 任意売却 リースバック
主に整理する問題 売却代金等でローンを完済できない場合の売却条件 売却後も同じ家を借りて住む条件
関係する契約・承諾 売買契約、債権者の抵当権抹消等の承諾 売買契約と賃貸借契約
売った後の住まい 売却だけでは住み続ける権利は確保されない 契約期間や支払条件の範囲で借りて住む
残った借入 売却だけで免除されるわけではない 家賃が始まっても、残債の返済が別に残り得る

住宅ローンのない家でもリースバックは検討できます。反対に、任意売却をすると必ずリースバックが使えるわけではありません。任意売却全体の流れは、沖縄で住宅ローンの返済が難しいときの売却の考え方で確認できます。

両方を使うには、売却と賃貸の条件がそろう必要がある

まず売却価格と債権者の承諾、次に家賃と契約期間を確認する。売却後は所有者から借主に変わり、残債返済も別に確認する

買い手が提示する価格で売れるとしても、その価格で債権者が抵当権の抹消に応じるとは限りません。住宅金融支援機構も、売出価格の確認と、買い手が決まった後の抵当権抹消の審査を別の段階として案内しています。他の金融機関では手続や条件を個別に確認します。

そのうえで、売却後の賃貸条件を確かめます。少なくとも、売買価格、手元に残る金額、家賃とその他の負担、賃貸期間、更新・再契約の扱いを同時に見てください。売買の話だけが進み、住み続けられる期間が決まっていない段階なら、契約前に立ち止まる必要があります。

家賃だけで、住み続けられるかを決めない

「今のローンより家賃が低い」という比較だけでは、売却後の生活を判断できません。残債の返済、家賃以外に借主が負担する費用、将来の転居費用も含めて、毎月の生活費を確保できるか確認します。

定期借家契約では、期間満了後の再契約が当然に保証されるわけではありません。普通借家契約か定期借家契約か、何年住む前提なのか、期間が終わるときにどうなるのかを契約書で確認してください。買戻しについても、口頭の説明だけで将来戻せると思わず、価格・期限・資金の条件を確かめます。

売却費用を代金から払えるか、先に用意するお金があるかは、任意売却の費用と手元資金の確認に分けて整理しています。

住み続ける案と、転居する案を並べる

借入先への返済相談で住まいを維持する案、売却して家賃を抑えた住まいへ移る案、リースバックで今の家に住む案を比べます。家族が希望する居住期間と、その間に使える生活費を先に決めると、価格の提示を受けた後も判断しやすくなります。

当社の任意売却相談では、残高と相場、売却費用、届いている通知を確認し、不動産売却の実務として金融機関と価格や進め方を確認します。リースバックを相談できる紹介先もありますが、自社での買取や居住継続を約束するものではありません。債務の減免や法律上の判断は弁護士等へ確認する範囲です。

相談は無料です。まずは物件の場所と、返済・通知の状況、住み続けたい期間を分かる範囲でお知らせください。通知に期限があるときは、当社への相談と並行して記載された窓口へ確認を進めてください。

確認した一次情報

2026年9月30日確認。国土交通省の新しいガイドラインは2026年10月1日施行と記載されており、本記事の公開日時点では施行前です。ここでは消費者向けガイドブック等をもとに判断項目を整理しています。実際の契約時には、その時点の資料と提示条件を確認してください。